診療科・部門のご案内

リハビリテーション科

午前 予 約 予 約 予 約 予 約 休 診
午後 予 約 予 約 予 約 予 約 休 診
※診療は完全予約制です
※リハビリテーションの開始にあたっては、各診療科主治医の依頼が必要です。

リハビリテーション治療

当院におけるリハビリテーション治療については、入院中の方、もしくは各診療科主治医の依頼がある方を対象としております。
直接リハビリテーション科において予約をお取りすることはできませんので、ご了承ください。

治療時間

【外 来】 月曜日 ~ 木曜日  8:30 ~ 16:30
【入 院】 平日・土曜・祝日 8:30 ~ 17:00

ごあんない

「リハビリテーション」とは

部長 村川

リハビリテーション(rehabilitation)はラテン語に由来します。
rehabilitateは、re-「再び」+habilis(形容詞)+-ate(動詞語尾)=「再びhabilisの状態になる」ということです。「habilis」とは、「人間にふさわしい、人間として適した、望ましい」という意味であり、「再び適した状態になる」ということから「権利、資格や名誉の回復」という意味が最初でした。中世ヨーロッパでは「キリスト教会からの破門の取り消し」=人間社会への復権の意味で使われました。近世には冤罪等からの名誉回復、更には実際の犯罪者の更生、社会復帰のことも呼ぶようになりました。
医学で用いられるようになったのは第2次世界大戦時の米国退役軍人病院に戦傷兵の回復、復帰の目的にrehabilitationという部門が設けられたのが最初です。
日本ではrehabilitationは障害者の機能訓練・回復という意味で広まっていますが、英語圏では現在も元々の意味のまま、医学に限らない用語として用いられています。
「人間らしく生きる権利の回復」=「全人間的復権」を目指すのがrehabilitation医学と言えます。

当院は、急性期からリハビリテーション介入に力を入れています。都会の多くの病院では、急性期医療を乗り切ってから、回復期リハビリテーション病院に転院し、そこで初めて本格的なリハビリテーション訓練が開始されるという所がほとんどです。そのため期間を要します。当院では、早期から、急性期の一般病棟で、リハビリテーションを多くの時間で開始施行しており、回復期リハビリテーション病棟へ転棟してからの入院継続期間が、全国平均に比較して非常に短いです。それは急性期からの充実したリハビリテーション介入の成果だと考えています。
病院に長く入院すれば良いというものではありません。少しでも早く退院できる様に、患者さんの回復を図り、たとえ何らかの後遺症が残っても、家庭環境の整備の援助、相談をし、安心して在宅での生活ができることを目標に、これからもスタッフ一同、日々努力していきたいと思っています。

概要紹介

統括課長 桐山

<スタッフ>

  • リハビリテーション専門医:1名
  • 理学療法士:27名
  • 作業療法士:12名
  • 言語聴覚士: 9名

<概要>

 救急救命センター、新生児センターを有し、急性期医療、高度医療に貢献するとともに、回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟も有しており、超急性期から回復期まで、また乳児から高齢者の方々にまで幅広くリハビリテーションを提供しています。
 当科は、各診療科と連携のもと、様々な疾患による障害に対し、早期に介入し離床を進め、入院期間の短縮、早期在宅復帰、社会復帰を目標に機能訓練を行っています。
 リハビリテーション科専門医、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が共同してリハビリテーションを行うことはもちろんですが、主治医、看護師、メディカルソーシャルワーカー等の多職種スタッフと連携をとり、治療がスムーズに進められるようチーム医療を進めています。
 この地域には後方病院が少なく、退院後は在宅復帰以外に施設入所される方も多いため、各施設や訪問看護ステーションのスタッフと綿密に連携をとり、退院後の患者さんのフォローアップをお願いしています。また、小児リハビリテーションを専門的に行う病院や施設も少ないため、肢体不自由児や精神発達障害児、構音障害児、摂食・嚥下障害児のリハビリテーションも多数行っています。

<施設基準・疾患別リハビリテーション料>

 〇 脳血管等疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
 〇 運動器等疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
 〇 呼吸器等疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
 〇 廃用症候群等疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
 〇 がん患者リハビリテーション料
 ※心大血管疾患リハビリテーション料…2024年4月より開始予定

<2022年度実績>

2022年度実績
2023年度実績


理学療法

 怪我や病気で運動機能が低下すると、今まで出来ていた日常的な動作がやりにくくなったり、今までのように出来なくなったりします。また、場合によっては家族など他者の手助けが無ければ動けない事もあります。そのような方々が安心して元の生活に戻れるために、起居動作、歩行動作など基本的な動作の獲得や、本人、家族が困らないように環境整備の指導、介助指導などの援助をおこなっています。

  

作業療法

 作業療法ではお子様からお年寄りまで、脳卒中や骨折など様々な病気や怪我をした方に対し、身体機能や認知機能の維持・向上を図ることで、その人の日常生活動作(食事やトイレ、着替え、入浴など)や仕事、趣味活動、家事動作等の動作が行いやすく、またその人らしい生活が送れるよう訓練を通して支援していきます。

  

言語聴覚療法

 病気や事故、発達上の特性などで、うまく言葉がつかえない、うまく発音できない、声が出しにくい、言葉の発達がゆっくりである、読み書きが苦手で学習につまづきがある、うまく飲み込めなくてムセてしまうなど、人とコミュニケーションが取れなくなったり、食事が食べられなくなることがあります。
これらがうまくいかないと日常生活を送るうえで支障となります。
 私たちはこのような方や家族に対して、日常生活を円滑に送るための訓練や指導、助言を行っています。
 当院では乳幼児から高齢者まで幅広く支援しています。

  

免許・資格・業績など

教育

<新人教育>

●1年目研修
卒業1年目の方には、プリセプターがつき、知識や技術を身につけて頂きます。

研修内容
4月 新採用オリエンテーション、日常業務指導、緊急時・急変時対応指導、医療安全指導、感染対策指導、吸引指導、移乗指導
5月 機器勉強会、VF見学、多職種との連携指導、整形・脳外科患者からの対応開始
6月 TKA・THA・人工骨頭の勉強会
7月 TKA・THAのOPE見学
休日出勤開始
前期事例まとめ
8月 リフレッシュ研修
内部疾患患者対応開始
6~12月 救急蘇生法勉強会
12月 後期事例まとめ
3月 最終事例まとめ


<教育体制>

●キャリアラダー支援体制

目的:リハ技師としての目標を明確化すること
   社会人として節度のある行動を行うこと
   専門職としての能力を身につけて職能団体としての役割を果たすこと

評価:年度初めに自己評価を行い、上席者と面談し問題点を共有します。年度末に再度評価を行い、
   上席者と今後の課題を検討していきます。

体制:キャリアラダーレベルⅠ 新人
   キャリアラダーレベルⅡ 2年目~5年目程度
   キャリアラダーレベルⅢ 6年目以降


活動内容

<院内活動>

 各種委員会やチームに参加し、専門職として知識を活かし、多職種連携に努めています。

  • NST・RST・RRS・ICS・褥瘡対策・排尿自立支援・転倒転落対策・認知症ケア
  • VTE予防対策・糖尿病サポート・緩和ケア・移植・骨粗鬆症対策・クリニカルバス
  • 救護班・災害対策・CBRNE対策

<院外活動>

 教育機関や地域からの講演や講師を依頼されます。また、理学療法士・作業療法士・言語聴覚療法士協会の活動にも積極的に参加しています。

 


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