がん診療関連の機器の紹介
当院に設置されています,最新の装置について紹介いたします。
放射線治療
VARIAN Medical systems社製 Clinac iX System (2014年4月更新稼働) |
放射線治療とは、高いエネルギーの放射線を身体の外から照射することによって、放射線の細胞分裂を止める作用により腫瘍を縮小させる治療法です。現在では、手術、化学療法と並ぶ、がん治療の三本柱の一つとなっています。また、骨への転移による痛みに対しては、痛みの消失あるいは著しい低減が得られ、緩和治療の上でも大きな役割を果たしています。手術をすれば傷跡が残り、身体の形や機能が損なわれるような場合でも、切らずにがんを治療することが可能なことから、他の治療法に比べて体への負担が少ないので御高齢の方、合併症があって手術が受けられない方でも治療できることが多いなどの特長があり、患者さんにやさしい治療法と言われています。
放射線治療技術は、近年著しく進歩してきており、今回更新された放射線治療装置は患部に対して正確に放射線を集中することによって副作用を極力抑えることができる高精度放射線治療が可能な装置です。この技術が施行可能になることは、この地域における放射線治療の水準をより高めるものと思います。
緩和的放射線治療
当院にて緩和的放射線治療を実施しております。ご希望の方は主治医やがん相談支援センターにてご相談ください。AMULET Innovality(富士フィルム):
当施設のデジタルマンモグラフィは、直接変換FPD世界最小50μmの高精細画像により、乳腺の中の微小石灰化を鮮明に描出します。さらに人工知能(AI)技術を用いた画像処理技術の利用で、従来比30%減の低線量撮影が可能になりました。また新たな再診機能としてトモシンセシス撮影(乳房の断層像を得る撮影)機能を搭載しています。マンモグラフィと同時に十数秒でトモシンセシスの撮影をすることにより、さらに細かく乳房内を観察することができ、より早期の乳がんの発見に寄与できるシステムとなっています。
CT装置
- 肺癌に対しては早期発見の大きな武器として活用が可能であるし,病巣の広がり診断にも有用。
- 多くの腹部臓器の悪性腫瘍(肝臓癌・膵臓癌・腎臓癌など)の診断や病巣の広がり診断に有用。
- 高精細な画像から血管と病巣との関係も明らかとなり,手術のシミュレーションも可能となります。
X線TVシステム
- 最適なポジションでの施行が可能なので,安全に検査・処置が可能になりました。
- 高精細フラットディテクタ搭載で高画質の消化管検査(胃透視等)が可能になりました。
- 膵・胆道系の高度な処置を安全且つ迅速に行えるシステムです。