国内災害救護
日本赤十字社は災害救護を使命のひとつとしております。
また、日本赤十字社は災害対策基本法により「指定公共機関」として位置付けられ、災害救助法においては、国および都道府県の救助活動に協力する義務が規定されています。
これらを踏まえ、日本赤十字社は救護規則、防災業務計画等を定め、災害救護を展開しています。
このため、高山赤十字病院では災害救護活動に必要な知識・技術の習得と迅速な行動力を養うための訓練を行っています。
救護班
医師を班長に、看護師長、看護師(助産師)、薬剤師、主事から構成した救護班を5個班編成しています。 災害に備えて全員が災害救護に必要な訓練を実施しており、出動命令にいつでも対応できるように、自院救護班救護訓練や日本赤十字社岐阜県支部の救護班集結訓練・日本赤十字社第3ブロック支部合同災害救護訓練に参加しています。また、毎年開催されている高山市総合防災訓練にも1個班派遣し訓練に参加しています。 災害救護現場で使用する救護資器材の点検も毎月行い、万一の災害に備えて、いつでも出動できる体制を整えています。
訓練の様子
災害派遣医療チーム(DMAT)
災害派遣医療チーム(DMAT)は、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームです。
医師、看護師、業務調整員で構成されており、当院では2チームを編成し、いかなる時でも出動できるよう万全の体制を整えています。
救護活動
救護出動一覧
災害 ・ 支援事業 | 派遣人数 |
---|---|
平成 7年 1月 阪神淡路大震災 | 3班(20名) |
平成 12年 4月 有珠山噴火災害 | 3名 |
平成 16年 10月 台風23号災害 | 1班(4名) |
平成 16年 11月 新潟中越地震 | 1班(8名) |
平成 19年 3月 能登半島地震 | 1班(7名) |
平成 19年 7月 新潟中越沖地震 | 1班(8名) |
平成 23年 3月 東日本大震災 救護班 災害対策本部支援 病院支援 こころのケア |
8班(55名) 3名 3名 3名 |
平成25年 8月 いわき市浪江町住民健康調査支援 | 1名 |
平成26年 9月 御嶽山噴火災害(DMAT派遣) | 1班(5名) |
平成28年 4月 熊本地震 救護班 病院支援 こころのケア |
1班(9名) 2名 1名 |
平成30年 7月 平成30年7月豪雨災害 こころのケア | 4名 |
令和元年 10月 台風19号による長野県千曲川水害 救護班 こころのケア |
1班(8名) 4名 |
長野県千曲川水害: 患者搬送 |
長野県千曲川水害: こころのケア活動 |
御嶽山噴火災害: DMAT派遣 |
御嶽山噴火災害: 診療風景 |
熊本地震: 南阿蘇中学校を拠点に活動 |
熊本地震: 巡回診療のための打ち合わせ |
熊本地震: 救護所での診療 |
熊本地震: こころのケア活動 |