がん診療関連の機器の紹介
当院に設置されています,最新の装置について紹介いたします。
放射線治療
X線:6MV 電子線:5~14MeV 放射線治療装置 放射線治療装置: Mevatron PRIMUS M2-6745(2004年更新稼働) |
放射線治療は直線加速器(ライナック,リニアック)によって発生された,高エネルギー放射線(X線あるいは電子線)を病巣局所に照射して,腫瘍を縮小,消失させる事を目的に行う治療です。
放射線治療単独の場合もありますが,手術や化学療法との組み合わせによって,様々な悪性腫瘍が対象になります。特に放射線治療の特徴は臓器の形態や機能の温存が可能なことであり,最近は乳癌(乳房温存療法)や前立腺癌を中心に対象が増加しています。また,治療に際しての患者様の肉体的な負担が少ないことから,高齢者の場合には手術や化学療法よりも優先される場合もあります。
また,がんの縮小や消失は得られなくとも,薬剤では緩和が困難な疼痛(特に骨転移)に対しても有効な場合が多く,緩和医療の1つの選択肢ともなります。
すべての治療は標準的治療を考慮して,放射線治療計画ガイドライン・2004に準拠して行っています。
デジタルマンモグラフィ(2006年1月稼働開始)
PCMシステム(コニカミノルタ):当施設のデジタルマンモグラフィシステムとしては,最も高精細な画像が得られ,早期の乳癌を発見する最新鋭システムです。 また,2001年より運用している画像ネットワークシステムの中で運用するために,過去画像及 び撮影条件の参照がリアルタイムで可能なため,1回の検査では判定困難な場合に過去の健診画像との比較で判定が可能な場合もあります。
CT装置
- 肺癌に対しては早期発見の大きな武器として活用が可能であるし,病巣の広がり診断にも有用。
- 多くの腹部臓器の悪性腫瘍(肝臓癌・膵臓癌・腎臓癌など)の診断や病巣の広がり診断に有用。
- 高精細な画像から血管と病巣との関係も明らかとなり,手術のシミュレーションも可能となります。
X線TVシステム
- 最適なポジションでの施行が可能なので,安全に検査・処置が可能になりました。
- 高精細フラットディテクタ搭載で高画質の消化管検査(胃透視等)が可能になりました。
- 膵・胆道系の高度な処置を安全且つ迅速に行えるシステムです。