バングラデシュ南部避難民救援事業 高山赤十字病院から医師1名を緊急派遣
2017年12月26日
高山赤十字病院では、日本赤十字社を通じ、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)の要請を受け、第一内科部長 白子 順子(しろこ じゅんこ)医師をバングラデシュ南部へ派遣します。
2017年8月24日以来、ミャンマー西部のラカイン州では暴力行為が相次ぎ、これまでにバングラデシュに逃れてきた人々は61万人を超えています。(11月14日現在・国連発表)
バングラデシュ避難民3(C)JRCS バングラデシュ避難民4(C)JRCS重度栄養で受診した8ヶ月男児
現地では、水やシェルター、食料などが不足しており、医療機関や公的サービスは逼迫した状態が続いています。また、安全な飲み水やトイレ等衛生環境が整わないことによる下痢、栄養不足に伴う疾患、今ではジフテリアなどが流行し、診察だけではなく衛生指導も必要とされています。
このような状況に対し、日本赤十字社は、9月16日にバングラデシュ南部へ先遣隊を派遣し、こころのケア活動も含め、巡回診療を実施しています。(12月26日現在、第3班まで派遣)
白子医師は今回約1ヵ月に亘る期間に、第3~4班にまたがり、基礎保健ERU※(Emergency Response Unit)要員として、バングラデシュ人民共和国において、避難民等への医療救護活動に従事します。
12月25日(月)高山日赤にて行った出発式にて、白子医師を激励する野中岐阜県支部事務局長と棚橋院長。
現地での詳しい活動内容はこちら
※基礎保健ERU WHOの基本プロトコールに従い、外来患者に対する小手術を含む基礎的な治療、母子保健、地域保健、予防保健、予防接種、栄養状況観察等のサービスを提供するユニット。